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2009

漢熟検の級について考える

漢熟検の級体系について考えてみよう。

漢熟検とは、一般財団法人日本漢字習熟度検定機構の主催により、2009年12月5日(土)に第1回試験が実施されるニューカマー検定です。
本家漢字検定の落ち目に乗じてフォロワー的なのが出てきた!ってことで普通にニュースになってたりもしましたが、まずはここまでの軌跡を振り返ってみるに…


漢字の検定という市場にも市場競争が必要だ、みたいなこと言って発足した検定ですが、

最初は「新漢検」の名称でいこうとしてたのに、本家の漢検からクレームがついて漢熟検っていう名称に変更することになったり、

第1回試験日は当初2009年10月24日(土)を予定してたのに、なぜか延期されて結局12月になったり、

検定申込受付キット製造工場が東海地震の直撃被害を受けたとかいうことで、出願受付開始日が1週間延期されたり、

当初の級体系は「入門」「初級」「中級」「上級」「師範」の5段階が設定されてたのに、急遽やっぱり8段階くらいにするーとか言い出して、そのため2010年2月に予定していた第2回試験は5月に延期されたり、

とかさぁ…


もう何なのっていうくらいの迷走ぶりで、悪いけどなんかもうネタにしか見えない。
大丈夫なんでしょうか。


そもそもは、やっぱり本家漢検の“もうけすぎ問題”がすべての発端なんだろうなと思うわけです。

(漢熟検側は別にあれに乗じたわけじゃないとか言ってますが)

まぁ実際本家漢検の受験料が不当に高いといえるかどうかはまた別の話ですが、漢検協会の独壇場である“漢字の検定”という市場に参入して市場競争を起こして市場の健全化を図る…というのは、経済学的にはというか、一般論としては確かに正しい。

けどね、メーカーとか一般的な市場ならともかく、資格とか検定とかいう市場における市場競争というのは、はたしてどうなんだろうね?
そんなもんがあったらむしろデメリットのほうが大きいと思うのは僕だけだろうか?

だってさ、もしだよ、この調子で漢字にまつわる検定がもっと増えていって、第3、第4の漢字検定が生まれてきたとして、それって検定が乱立してよくわかんないことになるだけじゃね?

検定業者が切磋琢磨し合って、受験料の引き下げが行われたり、検定内容が質的に向上したり、サービスがより良くなる(試験回数が増えるとか、試験結果が早く出るようになるとか)っていう効果は発生しうるかもしれない。
けど、受験料の引き下げはともかく、検定の内容や運営のやり方がむやみにしょっちゅう変わったりするのはそもそもあまり望ましいことではないし(各回の受験者間で不公平が生じるなど)、内容の差別化を図るといっても、“漢字”というテーマを軸とする以上は、やはり限度があると思う。

それより、なんか名前似てる変な資格が乱立しててよくわかんないし紛らわしいし区別つけにくい、みたいな弊害のほうが大きいと思うんだよねえ…


すでに検定業界において市場競争が働いてると思われる例としては、例えば日商の簿記検定と全経の簿記能力検定が有名かと思います。あと全商簿記ってのもあるけどね…
これもなぁ、まあ今さら否定はしないけど、2つあることによってなにか消費者にメリットが生じてるのかと考えてみると、たぶんそんな言うほどのことはないよね。

あと「○○ハーブ検定」とか「フード○○検定」とか「○○カラー検定」みたいなのは、なんか同じような検定がいろいろ乱立してて正直ようわからんという状況だし…

ということで、こと資格・検定業界に関しては、必ずしも独占・寡占がよろしくないということはないと思うんだ。
というかむしろ、独占・寡占状態のほうがすっきりしててわかりやすいと思うんだ…


…って、全然本題に入ってませんが、そうそう漢熟検のの話だった。

とりあえず第1回試験では、前述の通り「入門」「初級」「中級」「上級」「師範」の5段階の級が設定されています。

一方、本家漢検の級体系では、10級~1級に準2級と準1級を加えた、12段階もの級が設定されています。
これにより、老若男女誰でも自分のレベルに合わせて細かく受験級を選択できるというメリットはありますが、逆に級が多すぎて、はて○級ってのはどれくらいのレベルだったっけか、というのが一見わかりにくいというのはデメリットといえます。

ということで、漢熟検側としては、そんなにたくさん級いらなくね?ってことで、わかりやすく5段階にスリム化した、ということについては、本家との差別化戦略として評価できると思います。

(まあ、これも結局8段階に増やすとなるともはや…って感じなんすけどね)


そしてだ。

級の名称として、本家と同じ算用数字ではなく、「初級」「中級」っていう言い方にすることで、差別化を図るというか混同を避ける措置をとったことも、一応評価できると思います。

同じような例としては、銀行業務検定金融業務能力検定っていう似たような2つの検定があるんですが、銀行のほうは4級とか3級っていう級体系になってて、金融のほうは中級とか上級っていうのになってるっていうケースがあります。


しかしここで。
つっこみどころが発生するわけだ。

金融業務能力検定はね、別にいいんですよ。
この検定は「法務」とか「財務」とか「税務」とか、いろんな科目というか試験区分がある点が特徴的なんですが、たとえば法務科目でいうと、「法務中級」と「法務上級」っていう級(試験区分)しかないからね。

で、漢熟検の場合、5段階の級が設定されてるわけですが、

「初級」
「中級」
「上級」

ここまではいいよ。

というより、

普通はここまでで止めておくべきだよ


あと残りの2つの級はどうすんだ…!?


いやこれもきっと、試験委員の方々はさんざん悩んだんだろうね。

「入門」

これはまあ…許せなくもないレベル(笑)
しかし、

「師範」

これはちょっと。師範て。
検定の級の名称で“師範”っていうのはどうなんですか。とりあえずおもしろいけど。

しかも、確か当初は「別格」とかいう言い方をしてたような覚えが。

別格て

なんつうか、失礼ですが、漢字の検定を立ち上げようとしてるわりには語彙の選び方がすごく微妙な気がするー(笑)


というかね、こういう級名称の付け方をするとね、あれなんですよ。
級どうしの序列がよくわかんないことになるからやめたほうがいいです。

「入門」と「初級」を比べたら、まぁ、「入門」のほうが下位級なのかなとはなんとなく想像できますが、「初級」だけ見せられたら、たぶんこの初級ってのが一番レベルの低い級なんだろうなって思うよね?
あと、「上級」より上に「師範」なんて級があるなんて普通は考えませんよ。

だし、「入門」とか「師範」とだけ言われても、はたしてその級がどのくらいのレベルの級なのかってのは、一見しただけじゃさっぱりわかんないよね。
入門より下にまだ級があったりするのかな?とか、師範とか言われてもどういうレベルなのか正直わかんねーよ、みたいなね。

そういう点では、ちょっとこの級名称の付け方は、正直浅はかだったとしか…


でね、こっからがさらに本題というか、さらに発展させて考えてみたいのは、

はたして漢熟検の級が8段階になったときに、いったいどんな級名称がつけられるのか?

っていうことなんだ。
すっげぇ興味深いテーマじゃない?

とりあえずいくつか仮説を立ててみた。


【A案】
普通に8級~1級にする。


まあ常識的にいくとこれしかないでしょう。
普通に考えて、現状の「入門」「初級」「中級」「上級」「師範」の名称はそのままに、これに加えてさらに3つの級を追加するってのはかなり至難の業だと思います。

しかしこれだと本家漢検と同じ算用数字の級体系になってしまうので、紛らわしいことこの上ないのが難点です。とすると…?


【B案】
既存の級体系に新設級を無理矢理埋め込む。


個人的には、ぜひこの方針で進めてほしいなと思ってます。
はっきり言ってわかりにくいことこの上ない体系になると思うけど、単純におもしろいからね…!!!

無責任に考えてみると、例えば、

「入門」「準初級」「初級」「準中級」「中級」「準上級」「上級」「師範」 とか
「超入門」「入門」「初級」「中級」「中上級」「上級」「超級」「師範」 とか
「入門」「見習」「初級」「中級」「上級」「師範」「博士」「別格」 とか
「入門」「初級」「中級」「上級」「師範」「神」「界王」「界王神」 とか…

夢はふくらむばかりです。


【C案】
もういっそ全然違う級体系をつくる。


まあこれは難しいかもしんないけどね。
でもA案みたいに本家とかぶることだけは絶対に避けたいとか、B案じゃマジわけわかんなくなってもう無理…とかってことになると、もはやこの手しか残されていないのかもしれない。
しかし8段階もの級を、いったいどうやって…?

とりあえずまた無責任に考えてみると、例えば、

「甲級」「乙級」「丙級」「丁級」「戊級」「己級」「庚級」「辛級」 とか
「壱級」「弐級」「参級」「肆級」「伍級」「陸級」「漆級」「捌級」 とか
「A級」「B級」「C級」「D級」「E級」「F級」「G級」「H級」 とか…

まあこれはこれでわかりにくいな。


とりあえず正式に発表されるのがいつになるかはわかりませんが、楽しみに待つことにしようぞ!
ふはははは!!!


そんな漢熟検の第1回試験の申込受付は、なんと明日11月14日(土)締切です!
今ならまだまにあうよ! 興味をひかれたかたはぜひうけてみてね!

(ちなみに鈴木は第1回試験はとりあえず傍観の予定です)
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