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19
2010

替え玉受験の方法論 ~本人確認の穴~

CATEGORY資格試験
資格というものの本質的な効用のひとつに「シグナリング効果」、すなわち、その資格を取得できるだけの知識や技能を持ってるんだよという証明となる…ということが挙げられますが、その根底を覆すのがカンニングなど種々の不正行為。

なかでももっとも悪質かつ代表的な不正行為として挙げられるのが「替え玉受験」ですが、これを防ぐため、まあ当然といえば当然ですが資格試験では本人確認のための種々の施策が実施されています。

…けどねえ~

かれこれのべ300個くらい?の資格・検定試験を受験してきた僕から言わせれば、日本の資格試験の本人確認は総じてかなり甘いですよ。

いや実際さ、資格試験で替え玉使ってる人ってけっこう普通にいるんじゃないかねえ?という気がしないでもない。


ということで今回は「替え玉受験の方法論 ~本人確認の穴~」と題しまして、替え玉行為について考察していきたいと思います。

あ、ちなみにこの記事は決して不正行為を助長する意図のもとで書いてるわけではないですし、僕自身が実際このやり方を使ってどうこうしたとかいうことはありませんので念のため。

資格試験の実施・運営団体様のご参考になればな~とか思ったり思わなかったり★



じゃあまずは…実際の資格試験で行われている本人確認の方法を大まかに分類してみようか。


【1】受験票(写真票)に写真を添付させ、試験当日回収する

【2】受験申請の際に願書に写真を添付させ、試験当日に目視で照合する

【3】身分証明書(免許証・パスポート・保険証・社員証など)を確認する

【4】本人確認はなんら行わない



試験によっては上記【1】~【3】が併用されることもありますが、まあだいたいこのパターンかな…

で、まあ【4】は論外なわけですけど、これについても少しコメントさせていただくと、実際のところ、本人確認を全くしない資格試験というのは実は意外とけっこう多いです。

国家資格で本人確認しない試験はまあ基本ない(と期待したい)と思いますが、逆に、趣味的な検定とかご当地検定とかでは本人確認はほぼ皆無です。
まあそういう試験は実際替え玉してまで取得するような奴はいないだろということでそういうことになってるんでしょうけどね。

でも実は、ある程度メジャーなビジネス系資格で、世間では普通に就職や転職のアピール材料としても使われてるようなものでも、本人確認されないでとれちゃう資格っていうのは、まあ実際ないこともない。というのが現実。

あ、ちなみに今回の記事では、具体的な資格名を挙げてどうこう言ったりするつもりはありませんので、あしからず。



さあてそんじゃ…上で挙げた個々のケースについて、うまいこと本人確認をすり抜ける方法について考察してみましょうかね…! ウヒヒ…!!!


なお、以下では簡単のため、
自分の名義で資格試験を受けようとする人、すなわち替え玉の「クライアント」を甲さん
替え玉行為により資格試験を実際に受験する人、すなわち替え玉の「エージェント」を乙さん
として話を進めます。


【1】受験票(写真票)に写真を添付させ、試験当日回収する場合
【2】受験申請の際に願書に写真を添付させ、試験当日に目視で照合する場合
はほぼ同じなので、まとめていっちゃおう。


《対策A》乙さんの写真を普通に添付して、普通に乙さんに受けてもらう。

というか【1】【2】の方法は実質的に本人確認にも何にもなってないよねえよく考えてみると。いやよく考えなくてもか。誰だよこれ考えた人。

この方法では少なくとも試験当日の時点では試験監督員に「受験申込名義人≠実際の受験者」であることはたぶんばれないので、要はそのあとも引き続きばれないようにしとけばいい。
致命的かつ唯一の問題点というかリスクとしては、願書や写真票に添付した乙さんの写真が試験事務局にたぶん保存される(=不正の証拠が残る)ということが挙げられるわけですが…
けどまあ、実際のところはよっぽどのことがないかぎりばれないだろというか、あとになって確認のため、受験時に回収した写真と本人の顔を照合されるとかいうことは、基本的にないでしょう…いや、99.99%ないね…!!!

ちなみに【1】に似たようなケースとして、受験票に写真を添付させるが、目視で確認するだけで特に回収はしないという試験もありますが、これも【4】と同じく論外ですね。いったい何がやりたいんだお前は!!!と言いたくなる。

要するに、
①試験受けてる人(乙)=写真に写ってる人(乙)
ではあるが、
②受験申し込みをした名義人(甲)≠試験受けてる人(乙)
だよっていうシンプルな図式。
写真照合によって確認できるのは①のイコールであって、②は確認できない。
結局のところ、②の≠がばれなければいい。


《対策B》甲さんにも乙さんにも見えるような写真を合成とかで作る

いや実際現代のテクノロジーでなんとかすれば、まあ多少は似てるかな的な人をうまいこと探せれば普通になんとかなるのでは。というか、実際やってる人が最近ニュースになってた(笑)↓

大学替え玉受験、志願者が顔写真合成 母校も見抜けず (朝日新聞)

いや実際あれだよ、目視なんてたいがいてきとうだからね。
化粧とか活用すればもっと簡単になんとかなるんじゃないかなあ。

というか自分にすごい似た人とか双子の相方とかでかつすごい頭いい人がうまいこと身近にいればもっと簡単かと思いますが、そういう人を探したり替え玉として堪えうるだけの知識を仕込んだりすることに手間をかけるよりは普通にまじめに試験勉強したほうが現実的かつ早いと思います。


【3】身分証明書(免許証・パスポート・保険証・社員証など)を確認する場合


《対策C》写真つきでない身分証明書を使う

甲さんの健康保険証あたりを乙さんが借りて普通に受験すればいいというだけの話。
写真がついてない身分証明書って意味あるのか…?

試験によっては写真つきの身分証じゃないとダメというケースもあるので、使える場面はある程度限られますけども。


《対策D》身分証明書を偽造する

甲さんの免許証の写真の上に乙さんの写真を貼っとくとか…
これも現代のテクノロジーを使えばそう難しい話ではないんじゃないか。

身分証の確認は試験によって、実際に手にとってまじまじと確認されたり、机に置いてあるのをチラ見するだけだったりと様々ですが、後者のようなてきとうな運営ならなんとかごまかせるんじゃね。

あとこれは偽造というか捏造ですが、社員証でもいいんだったら適当に架空の会社作って甲さんの名前で乙さんの写真っていう社員証作ればいいんじゃね。
というか社員証って身分証明書としての価値あるのか…?


あとはどのようなケースでも対応可能な対策として:


《対策E》乙さんが変装して甲さんになりすます

まー非常に古典的なやり方ですが、実際替え玉が発覚してニュースになってる事例ではこの古典的な方法がとられてることが多いような。

①試験受けてる人(乙)≠写真に写ってる人(甲)
②受験申し込みをした名義人(甲)≠試験受けてる人(乙)
なのであれば、甲≒乙となるようになんとかすればよくねというシンプルな図式。

まああれだ、要はばれなきゃいいんですよ。
人間の目視による本人確認の精密性・精度は決して高くない。これが本質。というか付け入る隙。


《対策F》協力者を試験監督員として送り込む

もしくは、試験監督員を買収するとかね…お金とかお色気とかで(笑)
たいがい試験監督つってもバイトさんとかがやってるケースも多いですもん。

形だけ本人確認してもらうけど、運営側もグルなのでもう何でもありっていう。

まああえて回りくどくそんな手に出るよりは、採点段階・合否判定段階でうまいこと不正処理してもらったほうが早いような気もしますが。
というよりかなり究極の手段ですけどね。



…ということでまあ、
たまにはこういう思考実験してみるのも楽しいよね。思考実験。うんうん。



そういえば僕が今まで受けた資格試験の中で最も本人確認厳しいと感じたのは、断然TOEFLすね。
拙書『シカクロード!!!』でもテストセンターで試験受けたときのエピソードを軽くご紹介してますが、おもな特徴を挙げてみると

  • 受験前に「私はこの試験で絶対不正とかしません」的な誓約書を英語で書かされる

  • 身分証明書として使えるものは顔写真つきのもののみ(基本的にパスポート)

  • 荷物はロッカーに預け、試験室には基本的に何も持ち込めない

  • 試験室に入る前に顔写真を撮られる(眼鏡外す)

  • 試験中ずっと監視カメラで見張られている

  • 途中トイレに立つ際にも再入室時いろいろチェックされる


  • とかねえ…にわかに信じがたいというかちょっと厳しすぎるんじゃないかとも思うけど…というか受けたのも6~7年くらい前の話なんで、今はまたちょっと変わってるかもしれんけど…やはり洋モノは違うなというかなんというか。


    そうそう洋モノといえば、こんなおもしろい話があるんですよ。

    外国人向けに実施されている某資格試験の試験監督のバイトをしたことがあるという友達からきいた話なんですが、外国人の人って試験中に堂々とカンニングしたり他の受験者と話したりするらしいですよ(笑)

    まあもちろん外国人がみんなそうだとは言いませんが、日本人ほど勤勉な民族はないとも言いますし、外国では逆にこれくらい厳しくしないと試験が適切に実施されないというか、試験そのものが成り立たないってことなのかもしれませんね。

    そこへいくと日本人は…
    いや、勤勉な気質は素晴らしいと思いますし、不正行為を容認・奨励するつもりは決してないですけど、もっとこう、前述エピソードの外国人の人らみたいに「いかなる手段を使っても試験にパスするんだー!!!」というハングリーさみたいなのは、もっとあってもいいんじゃないかなとは思いますよね。

    日本人はまじめなんで、「資格試験にパスしたい」という当面の課題があったときに「そのためにはちゃんと勉強しなきゃね」という考えに何の疑念もなく至ってしまいがちですが、試験勉強というのは試験合格の可能性を高める行為のあくまでひとつにすぎないわけであって、合格のための必要十分条件ではないのです。

    試験合格という目標を達成する可能性を少しでも高めるために、試験勉強以外にもできること、やるべきことは他にもいくらでもあるよね?

    もっとなんというか、ミッションを達成するためにできることは何でもやるんだよ!!!という心意気はいつも胸に秘めていたいよね…

    例えばさぁ、試験時間が足んなかったからっつって、択一試験なのに適当に答え埋めることもせずに何問か未回答な状態で解答用紙提出しちゃうとか、ほんとハングリーさが全然足んないと思うよね。いやほんと。



    …と、まあ
    なんだかよくわかんない締め方で終わりますが、いかがでしたかな。

    こういうやり方もあるよ!的なネタなどありましたらどしどしコメントください。



    関連サイト:替え玉受験 - Wikipedia
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    8 Comments

    ドロドロ  

    感想

    読んでて楽しかったです

    2010/10/14 (Thu) 22:50 | EDIT | REPLY |   

    鈴木秀明  

    ありがとうございます

    もともとこっちで書いてた内容もシカクロード別館で書くようになっちゃったんでこっちはほぼ休止状態ですが、今後ともよろしくお願いします。

    2010/10/15 (Fri) 01:02 | EDIT | REPLY |   

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    2012/11/10 (Sat) 01:54 | EDIT | REPLY |   

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    2014/07/22 (Tue) 18:45 | EDIT | REPLY |   

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    2014/07/26 (Sat) 21:57 | EDIT | REPLY |   

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    2014/08/16 (Sat) 00:38 | EDIT | REPLY |   

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    2014/08/23 (Sat) 15:57 | EDIT | REPLY |   

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    2014/08/28 (Thu) 11:40 | EDIT | REPLY |   

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